毎週水曜22時~BS朝日で放送中の「FooDictionary」。
(秋からは木曜に引っ越し)
グルメな大人のための食のキーワード事典を作ろうというプロジェクトを
僕が発足させ、
毎週、その「編纂作業」として行っている番組。
毎回、あるテーマ食材を掲げ、
その食材に関わりの深いプロをゲストとしてお招きし、
その食材の美味しさを、最も引き出す方法をシェフから学んだり、
その食材の、産地別の食べ比べをしたり、
シェフだから知っている、意外なウンチクなどを伺いながら、
編纂委員長・山本益博さん&秘書・望月理恵さんとともに、
どんなキーワードを食事典に載せるべきかを話し合う番組。
テーマが秀逸。
例えば、「もやし」「卵」「トマト」といった、
実に身近なテーマで1時間やるのだ。
「もやし」で1時間もつか?
という意見もあったが、
意外や意外、「豚」の回より発見が多かったり。
これもBSならでは。
徐々に「番組見てます」メールも増えている。
夫の本も読まない、番組も見ない益博さんの奥様も、
最近、全部見るようになったとか(笑)。
春からスタートし、いよいよ秋の収録分に突入。
本日は、10月1本目、2本目オンエア分の収録へ立ち会う。
……立ち会うというか、この番組に、僕は作家というより、
ちょっと不思議な立場で関わっていて、
ある意味、演出的なこともさせてもらっているので、
収録に行かないと、現場が回らない。
テーマは「栗」。
ゲストは、ホテールニューオータニ「SATSUKI」のシェフパティシエ、
中島さん。
栗博士。
ものすごい栗にこだわり、全国の美味い栗を探し、
毎年、最も美味しい栗で、モンブランを作っている。
美味い栗に出会うと、「モンブランにしてやろう!」と思うらしい(笑)
日本、イタリア、フランス。
各国の産地の栗にこだわったモンブランを作っていただく。
「TOKYO モンブラン」(写真手前)
栗は、兵庫県三田地方の栗を使用。和栗独特の甘すぎない上品な味わいや、郷愁の思いを彷彿とさせるような味わいが口の中に広がる。爆発的うまさ!脳を直撃する栗の濃厚さに感動。
「PARIS モンブラン」(写真中央)
今年のこだわりはヴァニラ。パリ モンブランはフランスの香り。全体をヴァニラで統一し、そのヴァニラが、栗の味を一層引き立たせている。 これぞフランス菓子と実感できる、絶妙なハーモニー。クラシカルな味わい。
「MILLANO モンブラン」(写真奥)
イタリアで代表的な食材の1つ、“チーズ”。ゴルゴンゾーラの生地、カスタニエ(刻んだ栗の実)を混ぜ込んだリコッタチーズのクリーム。 最後にイタリア産ピエモンテ地方の栗とマスカルポーネを合わせたクリーム。栗の甘味とチーズの塩気がベストマリアージュし、大人の味。
こんな栗にこだわるパティシエは他にいない。
日本一の栗王である。
さらに「鰻」の回は、あの「野田岩」5代目、金本さんという超大御所が登場。
実は、鰻の旬は10月。
我々が食べている、夏の「土用の丑の日」は、実は最も美味しくない
鰻を食べている。
……なんてことを、僕は今回、初めて知った。
つい鰻を食いながら、「知ってる?この話……」と人に話したくなる、
グルメ雑学満載のこの番組。
秋からも、乞うご期待。
そして、扱って欲しい「テーマ食材」があったら、こちらにコメントください!
★お知らせ★
本日21時~放送
「秘密のケンミンSHOW」(NTV系)
……全国各都道府県の、食文化のズレをお楽しみください。
静岡出身のすずきBと、長野出身の妻が、
食文化の違いが原因で、離婚寸前まで陥ったことが
ネタ元となって誕生した番組(笑)。